タオルの風合いを復活させる方法 タオルの風合いを復活させる方法(特集) 2022.12.25改訂 そもそも何でタオルは硬くなるの? 実は何でと言われても一言では説明しづらいのです。 それにはいくつかの複合的原因があるため。ここからは考えられる原因を探っていきましょう。 (1)パイルが寝てしまう ⇒ドラム式洗濯機など、少ない水でバシバシタオルをいじめるとパイルがねじれたり、根元からヘタったりして寝てしまいます。このことで糸の側面を触っている状態になり柔らかくないペターンとした触感になります。 (2)素材の劣化 ⇒綿やレーヨンといったセルロース系繊維ではフィブリルという現象が起こっています。イメージとしては、木をハンマーで叩きササクレ立ってクジャクジャになった状態で、そのササクレ同士が互いに絡み合ってゴワゴワした感じになるといったものです。 (3)生地が縮む ⇒(2)に加え、セルロース系繊維は水を吸うと膨らむ『膨潤する』という特性があります。ビスケットに水を落とすと、その部分だけプックリと盛り上がるイメージです。一般的なタオルのベースは綿で出来ています。このベースが膨潤し、お互い押し合った状態で乾燥することでパリッパリの風合いが完成します。 (4)繊維同士の隙間がなくなる ⇒『膨潤』は糸だけではなく、繊維そのもので起こっている現象です。繊維同士に空気が含まれないとどうなるか?プラスチックの板は空気を含まず硬い、スポンジは空気を含んで柔らかい。このように同じ素材でも空気を含むか含まないかで性質や触感などは大きく変化します。 (5)洗剤が残っている ⇒近年は節水型の洗濯機が普及し、洗剤が十分に溶けきれず、そのままタオルに残ったりすることでもタオルが硬化したように感じることがあります。 (6)乾燥(水分量) ⇒セルロース系繊維の多くは空気中にある水分を吸収することができます。 これを『公定水分率』という項目で表しますが、この水を吸収する力(量)の変動が大きいと繊維が硬化したり、軟化したり感じるようです(MAX MATERIA技術部見解)。ちなみにアセテート(気温20℃湿度65%=6-7%/気温20℃湿度95%=10-11%) 綿(気温20℃湿度65%=8.5%/気温20℃湿度95%=24-27%)、ポリエステル(気温20℃湿度65%=0.4%/気温20℃湿度95%=0.6-0.7%)となります。※繊維の柔らかさは公定水分率だけでは決まりません。 原因は分かったけど、じゃあどうすればいいの? 原因別に解決、改善策は異なる タオルが硬化する際に、単発的な要因で硬く感じる場合もあれば、複合的な要因でそうなる場合もあるということになります。そのため、いくつか試してみてそのタオルに合う風合いを柔らかくする方法を見つけ出す必要があります。ここからは原因別に対策を実施しましょう。 (1)パイルの立ち具合を改善する ⇒一度寝てしまった状態で乾燥させたタオルのパイルを起こすことは非常に難しいです。このため、濡れた状態でパイルを立たせることが重要です。テレビでも紹介していましたが、濡れた状態でパイルを起こすように20~30回程度振る。パイルを手で逆撫でて起こしてやる。 (2)素材を考える ⇒一度ササクレ立ってクジャクジャになった素材は元には戻りません。MAX MATERIAのようなフィブリルをしにくい素材を選ぶことが必要となります。 (3)生地の縮みを改善する ⇒縮んでパシパシになったタオルでも、引っ張ってやればある程度元に戻ります。できれば(1)同様に濡れた状態が望ましいですが乾燥していてもある程度効き目があります。コツは長方形の対角線上に斜めに引っ張るということです。タテヨコに引っ張るよりも生地が動き易いです。 (4)繊維同士の滑りを良くする、空気で隙間を作る ⇒タオルの風合いを改善するためには繊維同士を離して摩擦をなくしてやる必要があります。キシキシとなる絹鳴りの状態よりも、潤滑のための柔軟剤やシリコン剤があったほうが柔らかく感じます。それに加えて空気を挟み込みやすい環境を作ることも必要です。揉みながら乾かすタンブラー乾燥を数回に1回試してみると良いでしょう。 (5)洗剤を残さない ⇒洗剤の量は指定された量を投入する。標準量もしくは多めの水で洗う。お風呂の残り湯は使わない。 (6)極度に乾燥させない ⇒素材の水分量を変動させにくくするために、ある程度の湿気が必要です。このためタオルの保管場所は脱衣所等がお薦めです。お風呂の湿気も吸い、一石二鳥です。 (7)最終手段を使う ⇒MAXMATERIAが製薬メーカーと開発したウルトラ柔軟剤を使う。詳細は商品ページにて確認できます。 まとめ 簡単かつ即効性が見込める順に列記しました 1位: 洗濯後、濡れた状態で20~30回ほど振り、パイルを立たせる。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 特別編: MAXMATERIAウルトラ柔軟剤を試す。2023年2月発売 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 2位: 適量の柔軟剤を入れる。 (MAX MATERIAではリンスでのモミ漬置きを推奨) 3位: 乾かす前にタオルを対角線上に引っ張って伸ばす。 4位: タンブラー乾燥してみる。 5位: タオルは適度な湿気がある場所に置く。 ※タオルを柔らかくするポイントはどうやら空気と繊維同士の空間にありそうです。これらを想像しながらお洗濯をすることでより快適なタオルライフが楽しめると思います。MAX MATERIAが考える対策方法を是非お試しください。 表示数: 10 20 30 50 100 画像: 小 中 大 並び順: 選択してください おすすめ順 価格の安い順 価格の高い順 売れ筋順 0件
タオルの風合いを復活させる方法(特集)
そもそも何でタオルは硬くなるの?
実は何でと言われても一言では説明しづらいのです。
それにはいくつかの複合的原因があるため。ここからは考えられる原因を探っていきましょう。
(1)パイルが寝てしまう
⇒ドラム式洗濯機など、少ない水でバシバシタオルをいじめるとパイルがねじれたり、
根元からヘタったりして寝てしまいます。
このことで糸の側面を触っている状態になり柔らかくないペターンとした触感になります。
(2)素材の劣化
⇒綿やレーヨンといったセルロース系繊維ではフィブリルという現象が起こっています。
イメージとしては、木をハンマーで叩きササクレ立ってクジャクジャになった状態で、
そのササクレ同士が互いに絡み合ってゴワゴワした感じになるといったものです。
(3)生地が縮む
⇒(2)に加え、セルロース系繊維は水を吸うと膨らむ『膨潤する』という特性があります。
ビスケットに水を落とすと、その部分だけプックリと盛り上がるイメージです。一般的なタオルのベースは綿で出来ています。このベースが膨潤し、お互い押し合った状態で乾燥することでパリッパリの風合いが完成します。
(4)繊維同士の隙間がなくなる
⇒『膨潤』は糸だけではなく、繊維そのもので起こっている現象です。
繊維同士に空気が含まれないとどうなるか?プラスチックの板は空気を含まず硬い、スポンジは空気を含んで柔らかい。このように同じ素材でも空気を含むか含まないかで性質や触感などは大きく変化します。
(5)洗剤が残っている
⇒近年は節水型の洗濯機が普及し、洗剤が十分に溶けきれず、そのままタオルに残ったりすることでもタオルが硬化したように感じることがあります。
(6)乾燥(水分量)
⇒セルロース系繊維の多くは空気中にある水分を吸収することができます。
これを『公定水分率』という項目で表しますが、この水を吸収する力(量)の変動が
大きいと繊維が硬化したり、軟化したり感じるようです(MAX MATERIA技術部見解)。
ちなみにアセテート(気温20℃湿度65%=6-7%/気温20℃湿度95%=10-11%)
綿(気温20℃湿度65%=8.5%/気温20℃湿度95%=24-27%)、
ポリエステル(気温20℃湿度65%=0.4%/気温20℃湿度95%=0.6-0.7%)となります。
※繊維の柔らかさは公定水分率だけでは決まりません。
原因は分かったけど、じゃあどうすればいいの?
原因別に解決、改善策は異なる
タオルが硬化する際に、単発的な要因で硬く感じる場合もあれば、複合的な要因でそうなる場合もあるということになります。そのため、いくつか試してみてそのタオルに合う風合いを柔らかくする方法を見つけ出す必要があります。
ここからは原因別に対策を実施しましょう。
(1)パイルの立ち具合を改善する
⇒一度寝てしまった状態で乾燥させたタオルのパイルを起こすことは非常に難しいです。
このため、濡れた状態でパイルを立たせることが重要です。
テレビでも紹介していましたが、濡れた状態でパイルを起こすように20~30回程度振る。
パイルを手で逆撫でて起こしてやる。
(2)素材を考える
⇒一度ササクレ立ってクジャクジャになった素材は元には戻りません。
MAX MATERIAのようなフィブリルをしにくい素材を選ぶことが必要となります。
(3)生地の縮みを改善する
⇒縮んでパシパシになったタオルでも、引っ張ってやればある程度元に戻ります。
できれば(1)同様に濡れた状態が望ましいですが乾燥していてもある程度効き目があります。
コツは長方形の対角線上に斜めに引っ張るということです。タテヨコに引っ張るよりも生地が動き易いです。
(4)繊維同士の滑りを良くする、空気で隙間を作る
⇒タオルの風合いを改善するためには繊維同士を離して摩擦をなくしてやる必要があります。
キシキシとなる絹鳴りの状態よりも、潤滑のための柔軟剤やシリコン剤があったほうが柔らかく感じます。
それに加えて空気を挟み込みやすい環境を作ることも必要です。
揉みながら乾かすタンブラー乾燥を数回に1回試してみると良いでしょう。
(5)洗剤を残さない
⇒洗剤の量は指定された量を投入する。標準量もしくは多めの水で洗う。
お風呂の残り湯は使わない。
(6)極度に乾燥させない
⇒素材の水分量を変動させにくくするために、ある程度の湿気が必要です。
このためタオルの保管場所は脱衣所等がお薦めです。
お風呂の湿気も吸い、一石二鳥です。
(7)最終手段を使う
⇒MAXMATERIAが製薬メーカーと開発したウルトラ柔軟剤を使う。詳細は商品ページにて確認できます。
まとめ
簡単かつ即効性が見込める順に列記しました
1位: 洗濯後、濡れた状態で20~30回ほど振り、パイルを立たせる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
特別編: MAXMATERIAウルトラ柔軟剤を試す。2023年2月発売
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2位: 適量の柔軟剤を入れる。
(MAX MATERIAではリンスでのモミ漬置きを推奨)
3位: 乾かす前にタオルを対角線上に引っ張って伸ばす。
4位: タンブラー乾燥してみる。
5位: タオルは適度な湿気がある場所に置く。
※タオルを柔らかくするポイントはどうやら空気と繊維同士の空間にありそうです。これらを想像しながらお洗濯をすることでより快適なタオルライフが楽しめると思います。MAX MATERIAが考える対策方法を是非お試しください。